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ȥå  >  2008年
『ゆきおんな』作:松谷みよ子

「かみしばいをやって」と子ども達にせがまれて『ゆきおんな』を読んだ。
松谷みよ子再話の物だが、さすが松谷文学、語り口のよさと情景描写が凄く良い。
ふぶきの夜の雪の冷たさを指の先まで感じさせる。
しかし決して言ってはいけないと言われた約束をつい心を許した女房に語ってしまい、
大切な物を失う悲しさを知る事になるが、一生涯秘密を守る事の難しさを改めて実感させられる。
紙芝居のせいか終わるとすぐ子ども達がざわめいて、読後の話し合い等が出来なかったが、
約束を守る大切さが優先か、心を閉ざして家族にも秘密を守り通すことが大切か話し合いたかったな・・・
集団読書の良さってやっぱりみんなで価値観を話し合って色んな考えや思いを聞いたり出来るから良いんじゃないかと思うんだけど・・・・
そこまで出来なかったのが残念だった。

『はなくそ』アランカブツ:作 ふしみみさお訳(パロル舎)
こぶたのジュールはいつも汚れてハエがブンブンしている。
ジュールはおとなりのジュリーが大好きなのですが、ジュリーの前では何も言えません。
ジュリーは可愛い女の子で、かつ汚いジュールが嫌でした。
ある日、ジュールとジュリーは森のおおかみにつかまってしまいました。
おおかみはとても綺麗好きで台所もピカピカでした。
ジュールはおおかみの目をじっと見ながら、はなくそをほじり、慣れた手つきでパクリと口に入れました。
それからもう一つの鼻にも指をつっこみ・・・・
おおかみはそれを見て真っ青になりました。
子ども達は嬉しがって大よろこび。みんなジュールのファンみたい・・・
逃げたおおかみに拍手!
ジュリーは「ねぇどうやっておおかみをやっつけたの?」
絵も迫力があって素晴らしい本だ。子どもに愛される絵本だと思う。

『原爆の少女ちどり』
小学校2〜3年生の子ばかりのお話会にちょっと難しいかな?と心配しながら「原爆の少女ちどり」を読んだ。
山下まさと作(汐交社)子どもたちに話を聞くと
「むかし日本はアメリカと戦争してたんでしょ?」
「それで日本がちっとも『負けた』って言わないからアメリカが原子爆弾を広島に落としたんだよね」
「アメリカのB29が落としたんだよね?」
子ども達もいろいろよく知っている。
これなら大丈夫かな?と読み始めた。
主人公のちどりは戦死した兄さんの葬式でお寺に集まっている時。原爆にあった。
妹が水、水と苦しがるので抱いて川へ行き水を飲ませたら死んだ。
やけどだらけのちどりが家へ帰ろうとしたが、3日後家のすぐ手前で死んでしまった。
作家の山下さんも広島にいる弟さんを探し、歩いて原爆症に患ってしまったそうです。
そしてこの少女ちどりに出合ったそうです。
弟さんは「まだ死にたくない。」と言いながら、8月31日に18才でなくなったとの事です。
お話会の子たちも「かわいそー」とシュンとしてしまいました。

『あらしのよるに』きたむらゆういち作、あべ弘士絵
講談社の愛蔵本シリーズから第1巻「あらしのよるに」きたむらゆういち作、あべ弘士絵の本を読んだ。
 ひどいあらしのの日、逃げ込んだ小屋の中で、やぎとオオカミはお互いの顔も姿も見えないまま友達になる。
やぎは相手がすっかりやぎだと思いオオカミは相手がすっかりオオカミだと思いこんで・・・
すっかり気の合った2人は明日又ここで合う約束をした。合言葉は「あらしのよるに」
―シリーズ第2巻―「あるはれたひに」
子どもたちは続きを読んで!とせがむのでつづけてこの本を読む。
「ほんとうにびっくりしましたよ。おなたがオオカミなんて」
「おいらもですよう、おひるごはんといっしょにおひるをたべるようなもんすからね。あっ、こりゃ失礼。」
オオカミはフリフリ動くやわらかそうなやぎのおしりを見ながら
「あーはらへった。うまそー」と生つばをのむ「ギヤー」と言うやぎの悲鳴。
子どもたちと一緒に息を飲む。楽しい本だ。

『オオカミグーのはずかしいひみつ』 
きたむらゆういち:作 みやにしたつや:絵(童心社)
オオカミのグーはおかあさんがきらいです。
それは、おかあさんがイタチだからです・
グーは赤ちゃんのころ捨てられて、イタチのおかあさんに拾われたのです。
ちょうど子どもをなくしたばかりだったイタチのおかあさんはグーをとてもかわいがって育ててくれました。
ところが、この頃友だちに「やーい。おまえのかあさんイタチー」とからかわれるのがはずかしくたまらなくなりました。
グーはかあさんを知らない、となりの山のオオカミと友だちになり、いつもとなりの山へ遊びに行きました。
ところが、ちょっと帰りが遅くなるとかあさんが迎えに来てしまいます。
「ったくもう。ぜったいにこないでね。」グーはかあさんをせめつづけました。

『ねぎぼうずのあさたろう』飯野和好作 福音館書店
〰はるがすみ〰 むさしのくにのつちのかおり とあるのどかなむらの名は、ちちぶごおりはあさつきむらよ〰
と広沢虎造の浪曲節からはじまる面白い絵本。
じつは、明日老人ホームへ本を読みに行くことになっているので、これはお年寄りに受けるかもしれないと、
うちの旦那から特訓をうけてまがりなりにも少しうなれそうなのでやってみようかと思っています。
まずは、今日これから図書館のお話があるのでうまくいくかどうか、子どもたちにやってみせて評価してもらうつもり。
ドキドキ!!
飯野和好さんは、秩父生まれの瑞穂在住の作家で、家で絵本を書きながらいつも
浪曲をうなっているということです。おもしろいですね。

『おつきさまとあそんだよる』 神山ますみ(講談社)
銅版画のタッチでやわらかい色使いがとてもやさしい雰囲気で静かに読んであげたい絵本です。
「よるお月さまを見ると、どこまでも後をついてくるのをみんな知ってる?」
と子ども達に聞いたら、みんな「知らない」と言う。
今の子どもたちは夜、あまり外に出ることがないのかな?
ましてお月さまを見ながら歩く道がないのかも知れない。
でも、この絵本はくまの子と一緒にぶらんこも前に行けば前に、
後に行けば後に、すべり台もシューとすごいスピードでうれしそうな笑顔であそんでくれる。
「みんなも今夜、お月さまを見てね。」と読み終わってから子ども達に言ってきたが
丁度今夜は満月だった。子ども達もこのお月さまを見てるかなー。

『おばけの花見』(岩崎書店)内田麟太郎:作 山本孝:絵
おばけが花見をするなんて面白いお話です。
ろくろ首のあねさんが色っぽいこと三味線など弾いて歌います。
三つ目のじいさんやから傘お化けや、のっぺらぼうも踊りだします。
そこに突然にわか雨。
かみなりが「ぐわらぐわら」となりだして「なんでおれだけ花見によばんのだ」とあばれます。
「あたしにおまかせ」ろくろ首のあねさんはくねくね、にょろりと首をのばしてそらへそらへ。
ナンセンス絵本だけどいろんなおばけが登場して、お父さん、お母さんにも受けそう。
子どもたちは大喜びです。
みんなで楽しめて会話もはずむ絵本です。

『ことばあそび絵本』(BL出版)石津ちひろ文、藤枝リュウジ絵
「よるくまくるよ」
「ねだるさるだね」
上から読んでも下から読んでも同じことばを集めた絵本。
絵も単純な線で書かれていて親しみ易い動物がたくさん登場する。
長い言葉に
「ないたりうるさいさるうりたいな」
「さあのりものにわくわくわにのもりのあさ」
漢字におきかえないと理解しにくい言葉もあるけれど、よく読み手が理解してことば
あそびとして読んであげると楽しめる。
子どもたちもいろいろよく知っていて
「しんぶんしはしんぶんし」とか「たけやぶやけた」など言える子がいた。
親子で楽しめる本としてお薦めです。

『きつねとうさぎ』ロシアの昔話(福音館)F・ヤールプソア絵、Y・ノルシュテイン構成、こじまひろこ訳
きつねとうさぎがおとなり同志で暮らしている。
きつねの家は氷の家。
うさぎは、木の皮でできた家に住んでいました。
きつねは、うさぎの家をみて「なんてきたないボロな家、私の家はピーカピカ氷の宮殿なのさ」といばっていました。
春になって氷が溶けるときつねの家はなくなってしまいました。
「ちょっと入れておくれ」ときつねは、むりやりうさぎの家に入りこみ、うさぎを追いだしてしまいました。
うさぎを助けようとおおかみやくまやおうしが戦ってくれますが、きつねにはかないません。
なんとおんどりが追いだしてくれたなんて奇想天外。
子どもは、大好きなお話でもう1回読んでとせがみます。

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