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ȥå  >  2008年

・こまつ座公演 〜太鼓たたいて 笛ふいて〜
11月29日(土)紀伊国屋サザンシアター
井上ひさし・作  栗山民也・演出 大竹しのぶ・主演

「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」の言葉と共に、
放浪記・うず潮などの作家として有名な林芙美子の後半生を井上ひさしの本で大竹しのぶが演じる2度目の再演・・・ということは、3回目?!になるの?

客席の最前列・舞台正面に こちらを背にしてピアノが置いてある・・・
演奏者も大切な出演者のひとり。軽快で愉快な音楽に合わせての歌と踊りでスタート♪
脇をかためる芸達者な俳優陣が、主演の大竹しのぶを盛り立てる感じで進行していく。
大竹しのぶの声は「割れ気味」で、歌も少し聞き取りずらかったかな。

物語りは、すでに売れっ子の物書きとなった芙美子が 太平洋戦争時、従軍作家として南方の戦地を歴訪し、
戦意・士気を鼓舞する文章を書き続け、戦後 その自らの行動がどれだけ罪深く 取り返しのつかない所業であったかを自覚し、
戦争で傷つ深い悲しみを背負った人々の事を 命を削って書き続ける様子を描いていました。

戦争中は軍部に、終戦後はGHQに コロコロ身の置き所を変えて平気(を装う?)なヤカラも多かったであろう時代に、
情熱的で奔放な分、純粋で正直だった彼女は、自分を許すことが出来なかったのだろうと思います。
その最後の生き方に納得、共感出来るものがありました。

笑って・泣いて・・・終演後のロビーには潤んだ表情の人たちが大勢いたようでした。
もし戦うなら、己との戦い。勝者と敗者なら・・・「敗者でいい、敗者でいたいんだ」浮かんだフレーズ♪・・・
あれっ、これ、あゆの歌だ・・・そんなことを思いながら帰路につきました。

(P 記)

・「長い長い郵便屋さんの話」劇団たんぽぽ

夏休みなので孫二人を誘って渋谷児童館へ観に行った。
郵便局に住みつく妖精達が夜中にまだ配達されていない郵便物でゲームをして遊んでいた。
妖精たちは手紙の内容が心のこもった物は暖かく、心のこもらない内容は冷めたいから、
封筒の上から触っただけで心のこもった手紙かそうでないかを当てるという。

ある日子の郵便局で働くゴルババさんがこの妖精達が遊んでいるのを見つけ、仲間に入れてもらう。
一緒に遊ぶうちにゴルババさんにも暖かい手紙か解るようになった。中でも特に暖かい一通の宛先の書いてない手紙をみつけた。
フランティークと言う青年からマジョリカと言う娘にあてた結婚申し込みの手紙だった。
ゴルババさんはこの暖かい手紙をなんとかマジョリカさんに届けてやりたいと町から町へ村から村へ捜し歩いて1年と一日。
ついに見つけたマジョリカさんを!ゴルババさんは何事もあきらめないで、
がんばれば必ず願いは叶うと言った。この台詞が印象的だった。

(U記)

・能装束から視る日本文化と能〜 第3回 7月4日〜

3回目の最初は、裏地を部分的に外した着物を生地には触れないようにして、ルーペを使って、間近で見せてもらう事から始まりました。
表地の渋く退色した色。裏の生糸部分。縫い代の色鮮やかな色の違いをはっきりと見ることができ、感激でした。

初回に言われた、「江戸時代のものの完全な復元は出来ない。」
という言葉の真意は・・・今とは空気が、水が、蚕が違う。染色時に使う灰汁(あく)にしても、
当時の稲わらが手に入らない等、種々の要因、というか不可抗力による事から来たようです。
復元者としてはさぞ、無念だろうと思いました。

復元へ向けての試行錯誤の例として、金糸を織り込んだ2種類の発色の違いに驚いた事を思い出しました。
その違いは、糊の違いからくるものでした。自然の糊と化学糊の違い。
自然糊の方は、目にも鮮やかな、クッキリ、ハッキリした発色で、化学糊の方は薄っぺらい感じがし、似て非なるものでした。

次に能の歴史が詳しく話されました。鎌倉後期から室町初期にかけて、観阿弥・世阿弥により、より新しい能の製作が推進されました。

その後、江戸時代には能が幕府の式楽となり、推励されました。
山口氏は、多くの装束をお持ちです。様々な能楽師が借りに来られるそうです。
中所氏によると、山口氏が作られたものは、他の方のものを着用した時に比べて、
より軽く感じるそうです。演目に合わせて、柄や上下組み合わせ、着付けの仕方を選択するわけですが、
何を選ぶかによって、知識のほどや、その人の格がわかるとの事です。

どの世界でも、一生勉強。精進。一つの事を極める事の厳しさを感じました。

記:F

・能装束から視る日本文化と能〜色の無限の可能性 第2回 6月6日〜

能装束始め、着物、焼き物、建築物などに使われている紋様。
その多くは、日本古来からあり、日本独自の物と思われがちです。
青海波、麻の葉、唐草、亀甲花菱など。でもこれらはヨーロッパ、中近東、ロシアやアジア等世界中に似た物があるそうです。
スライドで見比べると、そのそっくりさに驚かされます。
六角形や八角形、蓮の花を縦割りにした模様は殊更多く、また蓮の花を真上からみた物は、
花びらが16枚で日本の皇室の菊の紋に瓜二つです。

青海波(せいがいは)は、日本では水や波ととらえますが、外国では、魚や動物のウロコを表すそうです。
それで海のない土地にもあるのが納得出来ます。建築物の天井や柱・壁・床など写真を撮らせてくれない場所も多く苦労して集められました。

女性用の装束では、日本人と外人(例えば楊貴妃役)では、花の模様が違うので区別がつくそうです。
また、若い女性用には赤い色の花が多用され、年配の女性では赤は使われません。
山口氏が世界中を旅してみて、日本とクレタ島とグリーンランドには共通点も多い。
地熱や豊富な水資源があり、これら利用のエネルギーの研究を進めれば、この先、勝ち残れるのは、
この3ヶ国かもという大胆な仮説も述べられたりして、楽しいひと時でした。

・ブルーマングループ IN TOKYO 5/11

 最初にその名を聞いたのは、去年の夏の「出会いのフォーラム」での太宰久夫氏の講演の中でした。
当時はインテルのCMに出演。その後「徹子の部屋」に出演。
最近は彼ら自身の公演のCMが電車のテレビ画面でも見られて、少しは知られてきたのかと思います。
顔(多分スキンヘッド)と手首から先を特殊な青い塗料(水しぶきや汗でも流れない)で塗り、
黒い衣装に身を包み、極力、表情を消し、言葉の助けを借りないパフォーマンスを次々に繰り広げる3人組。

六本木の駅から芋洗い坂(お笑いの係長の名前でおなじみ。本当にあります。)を下って8分。
世界初のブルーマングループ専用のインボイス劇場。最後方からでも観やすくグッズも売っています。

とにかく観ないと、その面白さは伝えにくい。観客をステージに上げて巻き込む。
その人を探すにも座席をヒョイヒョイと上手に渡り歩き、何でもあり!の彼ら。
最前列はポンチョ席。でもかなり濡れたでしょう。あれでは。いつの間にか、参加させられ一緒に体を動かしていたり。
次に何が起こるのか予想出来ないワクワクドキドキ感満載。
バックバンドのロック演奏太鼓などの音や映像での盛り上げ方や今までに観た事無い展開の連続ショットに、
これは頭を柔らかくして受け入れ、楽しまなきゃ損と思わせられます。
アメリカからヨーロッパへ世界中へとハマる人を広げている。笑いたい人。
驚きたい人。是非一度は観よう。オススメです。
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